目次
1.はじめに
犬の肥満が健康によくないことはよく知られていることです。しかし、実は痩せすぎも犬の健康状態を悪くしてしまうことがあるのです。
そこで今回は痩せすぎの犬の飼い主さんに向けて、犬を太らせる方法についてお話しします。
1-1.太りやすい犬もいれば、痩せやすい犬もいる
同じ犬種、同じ月齢、同じ体重の犬に同じフードと同じ量与えても、太る犬もいれば痩せていく犬もいます。犬も人間と同じように、個々で代謝量や運動量で消費カロリーが異なるのです。その為、必ずしもドッグフードの裏に書いてある給与量にこだわる必要はないのです。それぞれの犬の体つきや運動量に応じてフードの量を調整してあげましょう。
1-2.痩せすぎの犬は大丈夫?
肥満が犬の健康状態に悪影響であることはよく知られていますが、実は痩せすぎも犬の健康状態に悪影響を及ぼします。
犬が痩せていると、体全体に栄養が行き渡らず、内臓の働きが低下したり、皮膚や被毛の状態が悪くなることがあります。この状態が続くと、慢性的な栄養不足により病気にかかりやすくなってしまいます。
1-3.犬を太らせる為の食事管理
太りすぎでもなく痩せすぎでもなく犬の健康を維持する為に、食事によってい犬の体重を管理しましょう。その具体的な方法を下記に紹介します。
1回に与えるフードの量を増やす
ドッグフードの裏に書いてある給与量をあげているにも関わらず痩せていく場合は、1日の摂取カロリーが1日の代謝や運動量より少ないといえます。そのような場合は、1食分の食事を増やしましょう。いきなり増やすと犬も体調を崩すことがあるので、「1割程度ずつ」増やすことを心がけましょう。
また、定期的に体重測定を行い、適正体重になったらそれ以上はドッグフードを増やさないようにしましょう。
カロリーの高いフードに変える
中には、食への執着が薄く、ドッグフードをそんなにたくさん食べない犬もいます。その場合は、ドッグフードそのものを高カロリーなものに変えてみましょう。
ただし、ドッグフードを変えるときは、突然全量変えずに、今まであげていたドッグフードに少量ずつ混ぜていき置き換えることが望ましいでしょう。また、犬の胃腸に負担がかからないように食事回数を1日3~4回など、頻度を増やして与えるようにしましょう。
カロリーの高いドッグフードとしてオススメなのは「子犬用のドッグフード」「運動量の多い犬向けのアクティブ犬用フード」「高栄養素のフード」があります。
肉類も、動物性の脂肪分の多い鳥モモ肉や牛脂、牛バラ肉などがオススメです。
いつものドッグフードにトッピングをプラスαする
普段与えているドッグフードに高カロリーのものをトッピングすることもできます。ただし、希望体重になったらトッピングを外すようにしましょう。元来、ドッグフードはそれだけで完全栄養食です。トッピングを加えることでドッグフードの栄養バランスを崩してしまう可能性もあります。
また、トッピングに慣れてしまうと、体重が安定してからもトッピングがなければ食事を食べられない犬になってしまう可能性もあります。
普段のドッグフードにトッピングを行う方法は最終手段として使うことをオススメします。
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1-4.最後に
痩せている犬の場合「摂取カロリー>運動量(消費カロリー)」になることが大切です。
そのため、食事管理と同時に普段の運動量も気をつけつけるとより理想の体重に近づきやすくなります。
体重は犬の健康を維持する上で重要なバロメーターになります。太りすぎでも痩せすぎでもない、最適な体重・体型を目指しましょう。