1.ストレスサインとは?
犬がストレスを感じた時に、色んな行動をして飼い主さんに対して、助けて!!と伝えようとしてきます。しかし、犬のストレスサインはわかりにくいこともあり、見落としてしまうことも多いのです。いくつかストレスサインを紹介します。
1-1.犬のストレスサイン
【身体を舐める】
犬も身体を舐めることはするが猫ほどではありません。舐めているだけだから大丈夫と侮ってはいけません。犬の舌はざらざらしているので舐め続けることによって皮膚病や肉芽腫起こしてしまうこともあります。何度も体の一部を舐める時は、運動要求が満たされておらずストレスに感じている状態です。
【尻尾を追いかける】
子犬の場合は、好奇心旺盛で自分の尻尾もおもちゃにして遊ぶことはあるが、成犬になって尻尾を追いかける動作は高確率でストレスサインです。退屈が原因のストレスサインと言われています。留守が多く誰も構ってくれない、犬が一人っきりになる時間が多いと見られるサインです。怖いのは、ストレスが除去されても癖となり、自ら尻尾を傷つけたり、噛みちぎったりしてしまうこと。気を付けないといけないのはてんかんの発作で尻尾を追いかけることもあるので、てんかんの症状がないかの確認も必要となります。
【あくびをする】
スキンシップの途中であくびをされたら不快感、ストレスに感じて「やめてほしいと」訴えてる可能性が高いです。家族同士のけんかを見ていつもと違う状況にストレスを感じてあくびをすることもあります。
【舌を出して息苦しそうにしている】
犬は舌を出して体温調整をします。暑い日や、運動をした後には舌を出してハアハアと息遣いするのは一般的な行動です。でも、特に運動もしておらず、疲れてるようなこともしていないときにするのは、ストレスを感じていることがあります。一番の原因は、室内環境が犬に合っていないときです。クーラーや暖房を人間が一番過ごしやすい状態に合わせてつけていると犬にはちょっと合わない状態です。
【身体をぶるぶる振るわす】
緊張もしくは怖がっているサインです。ドッグラン等でよく見かけられますが、特定の場面で見せる時は、その場所に何か苦手なことがあるということなので近づかないようにしましょう。
1-2.分離不安
飼い主と離れること(分離)は犬にとって、とても大きなストレスとなります。常に飼い主さんを目で追う、飼い主さんが立ち上がると犬も一緒に立ち上がりついて回る、離れようとすると噛んだり、吠えたりする。目に見える範囲に飼い主さんがいても、犬がつながられたりして傍にいけないときに吠えたりする。ような子は分離不安の傾向があります。症状としては、外出時に過剰なほど吠え続ける、普段はきちんとできているの排泄の失敗を繰り返す、破壊行動などで、原因としては、社会化不足や飼い主の可愛がり過ぎ、過剰な慰め、飼い主の生活パターンの変化など様々。
この際の対処の仕方としては、適度な距離感を持ち、自立心を育てる。外出時に出掛けてくるよ。といった声をかけずに無言で出ていく。帰宅時も犬が大歓迎で迎えても相手にせず淡々として自分の用事を先に済ませる。犬が落ち着いてから遊んだりするようにする方法があります
1-3.まとめ
犬には自分の立場や感情を相手に伝え不要な争いを避けるためにカーミングシグナルを出します。カーミングシグナルを読み取ることでストレスが除去できることもあります。よく見られるのが、飼い主さんがいたずらをした犬を怒ったときにあくびをすることがあるが、これは、飼い主さんをバカにしているのではなく落ち着いてほしいのとストレスを感じているからである。他には濡れてもいないときに体をぶるぶるするときは、何かに嫌がってストレスを感じているとき。また、人が初めて会う犬に対してカーブを描きながら近づくと犬はだいぶ落ち着けます。このように、人と犬との関係で応用することができるカーミングシグナルもあります。飼い主さんが、カーミングシグナルを理解することはとても重要なことです。
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