1.犬にたまねぎはダメ!どうして?
1-1.犬にたまねぎを食べさせてはいけない理由
たまねぎを与えてはいけないというのは昔から言われていた事なので、ご存知の飼い主さんは多いかと思います。
でも具体的にどう良くないのか、中には知らない飼い主さんもいるかもしれませんね。
簡単に言えば、「たまねぎに含まれている成分が、犬の赤血球を壊してしまうから」です。
その成分というのはアリルプロピルジスルファイド(長い!)という成分。
もしこれが犬の体内に入ってしまったら貧血を起こしてフラフラになってしまうのです!
ちなみに貧血以外にも、食欲不振、下痢、嘔吐、血尿など様々な中毒症状が出ます。
場合によっては死んでしまうこともありますので、決して食べさせないこと。
1-2.どれくらい食べたら危ないのか
これには、個体差があります。
一般的には、体重1kgに対して20gが致死量と言われています。
ほんの少し食べただけで重篤な中毒症状が出る犬もいれば、一個丸々食べてしまってもケロリとしている犬もいます。
ケロリとしている犬を飼っていると、大丈夫だろうと思いがちですが、毒性のあるものを食べているのですから、体の機能に後々支障をきたしてくる可能性があります。
1-3.愛犬がたまねぎを食べてしまったら?
可能であれば、たまねぎを吐き出させてください。それから動物病院へ。
しかし、吐き出させるのは至難の業です。
以前は塩水、塩をなめさせた後に水を大量に飲ませるなどの方策が紹介されていましたが、正直言って家庭で出来る応急処置は限界があります。
中毒症状がハッキリ出る前に、病院で吐かせてもらったり中毒を緩和させるような治療を行ってもらいましょう。
勿論、食べてしまわないような環境にしておくことが最も重要です。
食べてしまったら上記のような対策を取る必要がありますが、そもそも愛犬に苦しい思いをさせない為に、たまねぎが関係するものは犬に絶対に与えない、犬が口にできてしまうような場所にたまねぎやたまねぎが入った料理を置かないこと。
1-4.おわりに
犬というのは、食べ物だと思ったらなんでも口にしてしまうことが非常に多い生き物です。
生のたまねぎに興味を示さなくても、調理されているものの中に肉などの好物があったらたまねぎごとパクリと食べてしまうことも!
そんな事態を避けるためにも、犬の口や足が届く範囲にたまねぎやたまねぎ入りの料理は置かないようにしましょう。
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