1.犬の健康を考えたドッグフードの選び方と与え方
犬の飼い主さんは、愛犬の健康を考えたとき、やはり気になるのが、食事による栄養バランスではないかと思います。愛犬の食事を毎日手作りするくらい凝っている人もいますが、そこまでしてあげられないときは、ドッグフードが主になりますよね?そんな、犬にとっての毎日の栄養源であるドッグフードですが、犬の健康面を考えて選ぶとしたら、一体どのような部分に着目して選べばよいのでしょうか?
実は、犬にとって最も大切な栄養素は、たんぱく質であると言われています。人間よりもずっと多くの量を必要としており、その理由は、犬の体つきにあります。どんなに大きい犬でも、また、小型犬であっても、犬の体の大部分は筋肉でできています。その量は、人間の体つきに比べると、やはり圧倒的に多く、これら筋肉が正常に動かせる状態でいるために最も必要な栄養素が、たんぱく質なのです。ですから、犬にはより高品質で高たんぱく質な成分のドッグフードを選んであげるべきなのですが、そこがなかなか難しいところです。
なぜか?と言うと、市販のドッグフードなど、店頭で買えるもののほとんどが、たんぱく質に特化した成分配合になっていないことが多いからです。また、別の言い方をすると、せっかくたんぱく質が入っているのに、他の消化の悪い成分が邪魔をして、たんぱく質の吸収率を悪くさせていることが多いのです。では、どんな成分がたんぱく質の吸収率を妨げるのかと言うと、必要以上に入っている穀物の成分や、添加物などです。犬は穀物を消化することが非常に苦手なのですが、ドッグフードの中に穀物を配合させることで、かさを増やし、炭水化物の代わりとして、腹持ちをよくさせているドッグフードが多数あります。ですから、せっかくたんぱく質が多く入っていたとしても、食べたときの消化が悪いことで吸収率が悪くなってしまうんですね。
こういったことから、ドッグフードを選ぶ際に、犬の健康を考えたときに、どういった部分に着目すればよいかが見えてきます。
1.1 穀物を使っていない、高たんぱく質なドッグフードが理想
国産のドッグフードではあまり見かけないのですが、例えばカナガンというイギリス産のドッグフードなどは、もともと穀物が、犬にとって不必要であるという点に着目しています。そうして作られているので、グレインフリーと言って、穀物を一切使用していない成分配合となっています(【参考記事】 → ドッグフードの選び方って?おススメは穀物不使用のもの!)。
また、犬にはたんぱく質が必要不可欠であることを踏まえ、優良な骨なしチキンのみを使用し、たんぱく質の含有量が非常に高くなっていることにも注目です。そのたんぱく質の全体における割合は、60%という非常に高い量で、成分の半分以上がたんぱく質である、と言えるのです。そして、グレインフリーにより、犬の体内での消化不良をなくし、代わりにさつまいもを配合しています。これにより、腸内環境にも働きかけることが期待できます。まずは、穀物による消化不良をなくし、それによりたんぱく質の吸収率を上げ、さらに高たんぱく質な成分配合で犬の栄養バランスを整え、加えてさつまいもによって、腸内環境を高めていく、という作りになっているのですね。
このようなドッグフードを選ぶと、犬のたんぱく質不足を防ぐことができ、また、消化不良を起こす穀物を摂らせずにすみます。ですので、犬の健康を考えたとき、ドッグフードの選び方としては、高たんぱく質であること、グレインフリーであること、犬にとって有効な成分がぎっしり詰まっているようなものを選ぶとよいというわけです。
補足:水分も欠かせない
なお、たんぱく質を犬の体内に正常に行き渡らせるためには、水分も欠かせません。ですので、ドッグフードのみで食事の栄養を摂らせるときには、水分を十分に与えること、これが、よりよいドッグフードの与え方と言えます。ぜひこちらもご参考になさって下さいませ。
【続けて読みたい参考記事】 → 【理想の食事】おすすめするドッグフードの選び方とは?