1.はじめに

「糖尿病」と聞くと漠然と「大変な病気」というイメージがあるのではないでしょうか?飼い主さんによっては動物病院での治療がメインだと考えている方もおられるかと思います。しかし、犬の糖尿病の場合、普段の生活で肥満に気をつけたり、実際病気になってからも決まった量の食事を決まった回数与えるなど、飼い主によって管理することが多いのです。糖尿病がどんな病気なのかをお話ししながら、飼い主にできることをご紹介します。

1-1.犬の『糖尿病』とは

犬の糖尿病とは、「インスリンの減少」や「インスリンに対する細胞の感受性の低下」によってグルコース(ブドウ糖)を体内で利用できなくなる状態のことです。
ブドウ糖は生命を維持するための大切なエネルギーの一つで、炭水化物を消化することで作られます。消化管で吸収されたブドウ糖は血液にのって体内を巡り様々な場所で使われます。余ったブドウ糖は肝臓でグリコーゲンとして蓄えられます。
また、血液中のブドウ糖(血糖)が使われて減少すると、肝臓に蓄えられたグリコーゲンがブドウ糖に変化し、体内を巡ります。
このようにして血糖値は常に一定に保たれているのです。
細胞がブドウ糖を取り込んでエネルギーとして使うために「インスリン」というホルモンが必要になりますが、なんらかの原因でインスリンが減少したり働きが弱まることで細胞は血糖を使用することができず、血糖の濃度がどんどん上昇してしまいます。
この状態を高血糖といい、高血糖が持続すると糖尿病になってしまうのです。

1-2.糖尿病の犬の食事で大切な3つのポイント

糖尿病の犬が気をつけることは「血糖の値を一定に保つこと」です。
飼い主が毎日家で注射をする他、食事による健康管理も重要です。特に食後に急激な血糖値の上昇を起こさないように食事を調整することが大切です。
具体的に大切な条件を紹介します。

【1】.消化速度の異なるいくつかの炭水化物が組み合わされていること。

インスリンの作用が弱い犬は、血糖がなかなか取り込まれずに高血糖を維持してしまいます。血糖を取り込むタイミングをずらすために、消化速度の異なる炭水化物を組み合わせてあることが大切です。

【2】.必須栄養素が十分に入っていること。

糖尿病の場合は、肝臓や腎臓などの他の大切な臓器も損傷を受けている場合があります。そのため、普通の犬以上にたんぱく質やミネラル、ビタミンなどの必要な栄養素が十分に含まれていることが重要です。

【3】.肥満を防ぐ内容であること。

糖尿病の犬の中には肥満が原因である場合があります。そのため、脂肪代謝促進に効果ある物質をフードの中に添加することで、肥満を防止し食事全体を低脂肪にすることが大切です。

1-3.糖尿病の犬に与える食事の与え方

糖尿病の犬に食事を与える場合、「1日に2回から3回に分けて少しずつ与えること」「毎日同じ時間に同じ量与えること」がとても重要です。
具体的な食事の間隔や時間はインスリンの注射の時間や継続時間によって変わってくるため、必ず獣医師の先生に相談することが必要です。そして獣医師の先生から言われた食事量や与える時間は、飼い主が必ず守るように管理しましょう。
さらに、糖尿病になった犬は水を沢山飲む傾向があるため、常に新鮮な水を用意しておくようにしましょう。
そして、絶対にあげてはいけないのがおやつです。
おやつを与えることで血糖値や体重がコントロールしづらくなる他、おやつが美味しいと糖尿病用の食事を食べなくなってしまうこともあります。基本的には決められた食事以外は与えないようにしましょう。

1-4.最後に

糖尿病は徐々に進行するため気づきにくい傾向があります。そのままにしておくと死に至る場合もあるので、飼い主が日々の愛犬の様子に注意し、しっかりと管理・ケアしてあげることが重要です。また、肥満が原因で糖尿病になる犬も少なくありません。糖尿病になる前から食事管理をして肥満には十分に気をつけましょう。

 

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