画像参照:【ペットシッターが解説】ウエストハイランドホワイトテリアとの暮らしで注意すること
ウエストハイランドホワイトテリアに合うドッグフードはなにか?
愛犬の健康的な生活を思うなら悩みの1つかと思います。
ここではウエストハイランドホワイトテリアの特徴をもとに、おすすめのドッグフードについてお伝えしてきます。
目次
1-1. ウエストハイランドホワイトテリアの特徴は?
ウエストハイランドホワイトテリアは、スコットランド原産のテリア犬で、ウエスティという愛称で親しまれています。
白一色の豊富な被毛に愛らしいつぶらな瞳と小さな立ち耳、そしてピンと上に向いた尻尾が特徴です。独立心が高く活発な性格ですがスコットランド原産のテリア種の中ではもっとも友好的で明るく、イギリスやアメリカをはじめ世界でも人気の犬種です。
外見的な特徴として
ウエストハイランドホワイトテリアの被毛は、硬く粗いアウターコートと柔らかく密生したダウンコートのダブルコートです。ダブルコートですが抜け毛が少ないため、お手入れは比較的楽な方だと言えるでしょう。
ですが真っ白な被毛なので汚れが目立ちやすく、美しさを維持するためにはきちんとお手入れをしてあげる必要があります。皮膚トラブルを防ぐためにも月に2〜3回はシャンプーをしましょう。日々のトリミングはスキンシップや体のチェックを兼ねて飼い主様が行い、数か月に1度はペットショップなどでトリミングをされることをおすすめします。
健康面からの特徴として
涙やけが多い犬種です。気になるときは蒸しタオルでしばらく押さえたあと拭いてあげたり、目に毛が入らないようにカットしてあげてください。
ウエストハイランドホワイトテリアは基本的に丈夫な体質ですが、他の犬種に比べて皮膚疾患にかかることが多いと言われています。
アレルギー性皮膚炎の中でも代表的なノミアレルギー性皮膚炎をはじめ、アトピー性皮膚炎にかかりやすい傾向があります。ノミアレルギー性皮膚炎は、ノミにかまれやすい部位(背中から腰・尾のつけ根など)にかけて脱毛や赤い発疹が見られます。アトピー性皮膚炎はべとつくもの・かさつくものさまざまで、激しいかゆみや皮膚の赤みなどの症状が現れます。慢性化すると二次的な皮膚疾患として、膿皮症・脂漏性皮膚炎・外耳炎・結膜炎を引き起こすこともあります。
ウエストハイランドホワイトテリアは立ち耳ですが、外耳炎にかかりやすい犬種です。外耳炎を発症するとかゆみや痛みから頭を振ったり、しきりに耳をかいたり、後ろ足で引っ掻く仕草をするようになります。外耳炎が悪化すると中耳炎や内耳炎を起こすこともあります。家庭での耳掃除は皮膚を傷つけたり耳垢を奥に押し込んでしまう場合もありますので、ご心配なようでしたら動物病院でお願いしましょう。
症状への対策として
疾患対策としてノミマダニの駆除やこまめなお手入れ・室内環境を清潔に保つことが大事ですが、確実に予防するのは困難です。根本的に解決しようと思われたら、原因を特定して治療を行わなくてはいけません。ドッグフードを替えてもなかなか症状がおさまらない場合は、動物病院へご相談ください。
1-2.ウエストハイランドホワイトテリアにおすすめのドッグフード・餌とは?
大きな目に真っ白な毛が特徴で元気いっぱいのウエストハイランドホワイトテリアにお勧めの餌はどのようなものでしょうか?
- 添加物の入っていないフード
- 良質なタンパク質が多いフード
- コンドロイチンやグルコサミンが配合されているフード
- 良質な脂質が配合されているフード
- 穀物不使用(グレインフリー)のフード
こちらではウエストハイランドホワイトテリアの性格や特徴から考えたお勧めのフードとなっています。
1-3.どうしておすすめなのか?
【添加物の入っていないフード】
着色料や保存料、人口添加物などは当然入っていない方が好ましいドッグフードとなっています。中には人間の食品では使用できない酸化防止剤が使われているフードもありますので要注意です。そして人間の食材で使われているものもありますが、健康被害があるのでは?などと言われている添加物も多いのです。
添加物の多いフードは愛犬の健康被害の心配にもなりますよね。そして涙やけの原因の1つとも言われているのは添加物の摂取なんです。真っ白な毛のウエストハイランドホワイトテリアに涙やけが出来てしまったら、見た目もとても可哀想です。涙やけは毛の色が茶色くなってしまい、白く戻る事はありません。涙やけが出来ないよう、そして健康のためにも添加物の入っていない(もしくは自然由来の添加物のみ)のフードを選びましょう。
【良質なタンパク質が多いフード】
ウエストハイランドホワイトテリアはいつでも元気いっぱいですよね。犬の筋肉など体の基本となるのは良質なタンパク質です。犬にとってタンパク質は欠かせない栄養素ですが、どんなタンパク質でもいいわけではありません。犬にとっての良質なタンパク質というのは肉や魚などから摂取する動物性タンパク質です。犬は植物を食べて生きていた訳ではなく、生き物を捕食して肉を食べて生きてきました。そのため植物性のタンパク質ではなく動物性のタンパク質が犬にとって一番いいのです。
【コンドロイチンやグルコサミンが配合されているフード】
元気いっぱいのウエストハイランドホワイトテリアが丈夫な骨の形成が出来るように、そして走る事で負担のかかる関節などのケアとしてコンドロイチンやグルコサミンの入っているフードがお勧めです。
【良質な脂質が含まれているフード】
ウエストハイランドホワイトテリアは白い毛が特徴ですよね。毛質は剛毛ですが、パサパサで艶がなくてはいけません。犬の被毛にいいとされているのは、良質な脂質です。この脂質の中に含まれる必須脂肪酸は、皮膚を丈夫にしたり血流をよくする他に、動脈硬化の予防などもあります。この必須脂肪酸は体内で作ることが出来ないためにドッグフードから摂取する必要があるんです。そしてこの必須脂肪酸の中にはオメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸をバランスよく摂取する事で毛並みや皮膚トラブルが無くなると言われています。
この脂質の場合には、タンパク質とは違い肉類のみの脂質ではなく、魚油(サーモンオイル)や植物油(えごま油や亜麻仁油など)がバランスよく配合されているものが好ましいです。
【穀物不使用(グレインフリー)のフード】
犬は肉食であるために穀類の消化が得意ではありません。人に飼われるようになってから祖先の狼だった頃よりも適応はしていると言われていますが、あまり得意ではないのです。そのため穀類が多いフードは胃腸に負担をかけてしまいます。原材料を確認して穀類が使用されていないフードを選びましょう。
1-4. ウエストハイランドホワイトテリアのドッグフード選びのポイントは?
皮膚疾患に気をつけたいウエストハイランドホワイトテリアにおすすめの成分をまとめました。
1)皮膚病・アレルギー・外耳炎
「オメガ6脂肪酸」
皮膚と被毛を健康な状態に修復してくれます。
「オメガ3脂肪酸」
血液凝固や炎症を抑えてくれる作用があります。
オメガ6脂肪酸とオメガ3脂肪酸がバランス良く入っているということが大事です。
2)涙やけ
「無添加」
涙やけは、目の周りの水分に細菌が繁殖し変色する症状です。原因のひとつ涙腺の詰まりには、添加物を含む食事が大きく関係しています。大型犬もそうですが小型犬は添加物の影響を大きく受けますので、ドッグフード選びは慎重にならなければいけません。添加物・畜肉副産物・鶏肉副産物が含まれない安全性が高いドッグフードを選びましょう。
「動物性たんぱく質」
涙やけには、消化しきれなかったたんぱく質も大きく関係しています。ドッグフードを購入されるときはパッケージの表示を確認して、動物性たんぱく質が豊富なものを選んでください。穀物が原材料のメインになっているドッグフードをよく見かけますが、消化不良やアレルギーを引き起こす原因にもなると言われています。犬はもともと肉食なので動物性たんぱく質を摂るのが自然です。ドッグフードを購入されるときは、パッケージの原材料欄の一番先頭にお肉の表示があるか確認してください。動物性たんぱく質には「牛・鶏・豚・鹿・羊・魚」などさまざまありますが、体質によってどの動物性たんぱく質が合うのかが変わってきます。違う動物性たんぱく質を使っているドッグフードに替えることで、涙やけが改善される可能性があります。
3)療法食
皮膚疾患の犬に与えることを目的として特別に調製された療法食ドッグフードがあります。免疫機能を向上するファイトケミカル(植物栄養素)に注目したもの・良質な魚の動物性たんぱく質をメインにしたもの・抗菌作用がある低分子のココナッツオイルを使用したものなど、数多くの療法食ドッグフードが販売されています。それだけ皮膚トラブルを抱える犬が増えているということです。
愛犬に合う療法食ドッグフードについて動物病院へご相談されるのも良いですし、インターネットでも購入することもできます。どのような療法食ドッグフードがあるのか、ぜひ一度チェックしてみてください。皮膚のトラブルは食生活だけでは解決できないこともあります。ドッグフードを替えてもなかなか症状が改善されない場合は、動物病院での治療が必要になってきます。
1-5. おわりに
ドッグフードを他の種類に切り替えるときは、愛犬の様子を見ながら、2〜3週間かけて切り替えていきましょう。食事内容をしっかりと管理することで犬種特有の病気を改善してあげることができます。まずはドッグフードを見直すことから始めてみませんか?
ウエストハイランドホワイトテリアは活発な犬種です。頭が良く頑固な一面を持っていて、しつけや訓練は生涯を通じて続ける必要があります。ハードな運動をさせる必要はありませんが、毎日お散歩に連れ出してあげてください。テリア種であることから獲物を追跡する本能が高いということもあり、興味を示す遊びとして訓練を兼ねたボール投げがおすすめです。他にも室内やお庭で遊んであげるなど、愛犬と一緒に楽しむ時間をたくさん作ってあげましょう。
なお、こちらで紹介した基準を満たすドッグフードは「小型犬におすすめ!病気や健康を考えたドッグフードランキング」の記事でもお伝えしていますので、よろしければご参考になさって下さいませ。