1.ズーノーシス

1-1.ズーノーシスとは?

人間が犬と一緒に生活をする上で気をつけなければいけない事があります。以前の犬は外飼いの犬が多く、人間と犬は明確に立場が分かれていました。ただ、最近はペットは家族という考えが主流になり室内犬が多く、本来の家族の様に一緒に暮らす家庭が多くなりました。その分、ズーノーシスに気をつけなければいけなくなってきているのです。
ズーノーシスとは、ギリシャ語でzoon(動物)とnosos(病気)に由来、「人と動物の共通感染症(Zoonosis)」というものです。これは、WHO(世界保健機構)では、「脊髄動物と人の間で自然に移行するすべての病気、または感染」と定義され、厚生労働省では人の立場からみて「動物由来感染症」と定義されています。

1-2.犬と人間の主な共通感染症

狂犬病

1957年以降日本では発症の報告はありませんが、ヨーロッパをはじめアフリカなどでは狂犬病の発症が未だにあります。全ての哺乳類に感染し、感染した動物の唾液などから咬傷により感染します。
犬も人も重篤な神経障害を起こし100%死に至ります。

ブルセラ症

犬の慢性感染症で、尿や精液、流産胎盤、流産後の排泄物などに菌が見られます。原因菌の経口的摂取や交尾が感染経路です。
犬・精巣や前立腺の腫脹、流産や死産が見られます。
人・発熱や悪寒などインフルエンザに似た症状がでます。

レプトスピラ症

動物の腎臓に入り込んだ菌が尿に現れ、尿や尿に汚染された水などにより経口感染、経皮感染をします。
犬・発熱や消化器、腎臓、肝臓疾患、食欲不振や下痢などもみられます。
人・発熱や出血、筋肉痛などの症状が表れます。

パスツレラ症

犬の75%、猫の97%が保有していると言われています。口腔内や爪に常在する菌で咬傷などによって感染します。
犬・ほとんどが無症状です。
人・傷が熱をもち腫れや痛みを伴います。気管支炎・肺炎が起こる場合もあります。

真菌症

皮膚などに侵入し生息する糸状菌による皮膚病です。人や動物に感染すると言われているのは約20種類です。感染動物との接触によって感染します。
犬・脱毛やフケが発生、皮膚が厚くなるなどの症状の他、無症状の場合もあります。
人・脱毛やフケ、水泡、痒みを伴います。

エキノコックス症

東北や北海道で感染が確認されています。エキノコックスに感染したネズミを摂食することで犬に感染します。またキタキツネに感染が多く、感染したキタキツネの糞便から人に感染する事もあります。
犬・下痢など消化器症状がみられます。
人・幼虫によって肝臓や肺などの臓器を侵食され最終的には死に至ります。

回虫症

腸管内に寄生し下痢や粘血便などの消化器症状が多い寄生虫病です。他の感染犬から排泄された虫卵を摂取(経口感染)、また母犬から子犬への胎盤感染、授乳感染です。
犬・下痢などの消化器症状が出ますが、成犬では無症状のこともあります。
人・体内で幼虫が動くので肝臓、最悪の場合脳や目に障害を起こす事もあります。

疥癬症

主に感染動物との接触によって感染します。皮膚に寄生するダニで非常に強い痒みを伴います。感染力も強く発症までに1ヶ月ほどの潜伏期間があるので同居犬などの治療も必要となります。
犬・強い痒みと脱毛。最近の二次感染などがみられます。
人・一時的に痒みや発疹が見られます。

1-3.まとめ

ズーノーシスは意外に多いのです。家族同様の愛犬でも「犬」だという事を忘れず、ワクチン接種を適切に行い、手洗いの徹底など適切な距離を置いて接しましょう。

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