1.犬のお腹に水が溜まる病気とは

犬の腹水をもたらす疾患には、幾つかの候補があります。腹水と、それぞれの疾患に特有の症状を合わせて考えましょう。

1-1.腹水の原因となる疾患とその症状

拡張型心筋症、子宮蓄膿症、フィラリア症、ネフローゼ症候群、肝臓腫瘍などです。拡張型心筋症とは、原因不明の突発性心筋症と、続発性心筋症に分類される中で、前者に分類され、加齢により発症頻度が上昇する傾向が見られます。
アメリカン・コッカー・スパニエル、ダルメシアン、グレート・デーン、ドーベルマン、ピンシャー、ボクサーなどの犬種に、高頻度で認められるという報告がなされています。症状としては、失神やフラつき、意識散慢になるといったことが挙げられますが、目立った症状はありません。故に、発見時にはすでに手遅れといったケースが非常に多い疾患です。

 

次に、子宮蓄膿症とは、子宮内部に膿がたまる疾患で、発情後に起こりやすいとされています。症状としては、高齢の雌に元気がなくなったり、食欲不振、大量の水を飲みたがる、吐き気、陰部より膿漏出が認められます。漏出が認められないほうが危険であり、最悪の場合、子宮が破裂し腹腔内部に膿が広がり、腹膜炎を起こし、短時間で死亡します。
フィラリア症とは、蚊によって媒介される寄生虫であるフィラリアが、犬が感染する疾患のことです。目立った初期症状はありませんが、重症化するに従い、呼吸が荒くなったり、体のむくみや腹水、体力減衰、散歩中の休憩頻度上昇などとして、症状が現れます。寄生し、大動脈や心臓にフィラリアが到達すると死亡率100%となる疾患です。蚊に刺された可能性があったときは、すぐさまかかりつけの医療機関へ相談することが最大の予防法です。ネフローゼ症候群とは、血中タンパク質濃度が著しく減少する疾患です。症状としては、全身のむくみ、腹水、元気がなくなる、食欲不振、定期検診により、高蛋白尿、血中タンパク質濃度減少、血中コレステロール上昇などです。犬種としてはゴールデンレトリバーやミニチュアシュナウザー、ミニチュアダックス、ビーグルやコリーなどが高頻度で発症しやすいとされています。

 

肝臓腫瘍では、目立つ初期症状は認められません。しかし、重症化してゆくにつれて元気がなくなったり、食欲不振、体重減少、嘔吐や下痢、腹水や黄疸が認められ、死亡します。肝臓腫瘍は予防方法もなく、兆候を捉えることもむずかしいため、発見した時には手遅れというケースが非常に多いのです。定期検診を定期的に受けましょう。

 

1-2.まとめ

以上のことから、愛犬に腹水の兆候が見られたら、異常に挙げた疾患はもちろん、紹介しきれなかった、回虫症や胃捻転胃拡張、副腎皮質機能亢進症も同時に疑いましょう。腹水が生じる疾患は、おおよそ重篤化するケースが多く、また、初期症状が無いものが多いです。そして、発見時には治療法がない、また、発見が遅れ死亡する疾患が多いことを知っておきましょう。

 

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