1. 犬の歯石除去の必要性
犬にも歯磨きは必要です。きちんとお口の中のケアをしてあげないと歯石がついてしまい、それを放っておくと口臭や歯周病、様々な病気の原因になってしまいますから、歯石除去は重要なケアとして捉えておきましょう。
1-1. 日ごろから犬のお口ケアをしておくことが一番大切
犬の歯石は、自宅で除去する方法と病院で除去する方法がありますので、きちんと継続してお口のケアをしてあげてください。
自宅で
自宅で歯石除去する方法としては、スプレーやスケーラー(歯石を除去する道具)を使って行います。お口にしゅっと吹きかけるスプレータイプは使いやすく、リピーターさんも多いようです。通院の手間が省けますし、なにより価格が抑えられるのが自宅での歯石除去のメリット。ですが、きちんと除去することができないというデメリットもありますし、歯磨きが嫌いな子にてこずってしまうということも。
病院で
病院で歯石除去する場合は、麻酔をしてハンドスケーラーや超音波スケーラーを使っての除去となります。今後の予防にもなりますし、プロにやってもらうということで安心感もあります。ですが、全身麻酔は犬の体には負担が大きいですし、年齢や健康状態によっては麻酔がかけられないというケースもあります。また、費用の面でも自宅で除去するよりははるかにかかってしまうというデメリットもあります。
大切なのは、日ごろからきちんとお口の中のケアをし、清潔に保ってあげることです。ガムやマウススプレー、おもちゃなどを用いて日常的に口腔ケアをしてあげましょう。
1-2.早めの歯磨きデビューが大切
三歳以上の約八割の犬が歯周病だとも言われていますから、飼い主さんがしっかり管理してあげることが大切なのです。出来れば小さいうちから歯磨きに慣れさせてあげることで、大人になっても口の中を見られたり歯磨きされたりするのを嫌がらなくなりますから、早めに「歯磨きデビュー」させてあげてください。定期的な病院での口腔チェックも出来るだけ行うように心がけていきましょう。人間も犬も、歳をとっても自分の歯でご飯を食べることが出来ることはとても大切なことですし、健康維持のひとつでもあるのです。
1-3. まとめ・・・
犬も歳をとるにつれてお口の中の健康に問題が出てきます。上述したように、私たち人間と同じく、きちんと歯磨きをしてなげなければ歯周病にもなりますし、それに伴う健康面での阻害要因となるトラブルも発生しやすくなります。
歯のケアは犬も人間と同じで、大切なことだけどいざケアをしようとすると「嫌がり」ます。(子供が虫歯の治療で歯医者さんを嫌がるイメージです。)普段から歯のお手入れを好まないワンちゃんはもちろんのこと、ふだんそんなそぶりを見せないワンちゃんでさえ、いざ口内ケアをしようとすると嫌がるケースも多々あります。トラブルになってからのケアは非常に大変ということです。だからこそ、普段からこまめに飼い主さんが注意を払って、歯のトラブルを引き起こさないで上げることが一番袋瀬になってきます。
歯のトラブル一つでごはんを楽しめるか?といった直近の問題から、長生きできるか?といった大きな問題まで密接に関連してきますので、飼い主さんは、日ごろからワンちゃんの歯のケアは大切になさって下さいね。
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