1. 犬の病気「門脈シャント」って?

1-1. 犬の門脈(もんみゃく)シャントは早期診断・早期治療がカギ!

門脈シャントを発症すると、シャント血管の場所や太さによりさまざまな症状があらわれます。一般的に門脈シャントの犬は体格が小さく、発育や成長が遅れている・体重増加が見られないなどの発育障害をおこしています。先天性の門脈シャントを発症しやすい犬種としては、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・シュナウザー、シーズー、シェルティ、ラブラドール・レトリーバーがあげられます。

【対策】

門脈シャントの症状はさまざまですが、初期段階では成長が遅い・食欲にムラがある・毛が薄いなど症状が比較的軽いため飼い主様が気づきにくく、その結果診断・治療が遅れがちです。愛犬が好発犬種の場合は、定期的に血液検査・尿検査・肝臓機能検査など検診を受けるようにしましょう。愛犬の発育が著しく遅れている場合は一度動物病院へご相談ください。また愛犬がすでに慢性肝炎など重度の肝臓の病気を患っている場合は、門脈シャントを発症する可能性があるということを考えておきましょう。

1-2. 犬の門脈シャントの原因と症状

門脈とは、肝臓と消化器を結ぶ血管のことです。犬の門脈シャントとは、門脈と静脈の間にシャント血管(シャントとは「近道」という意味)が形成されることで本来肝臓で分解されるはずのアンモニアなどの有害物質が解毒されないまま体中を巡り、さまざまな障害を引き起こす病気です。

【原因】

犬の門脈シャントには先天性と後天性の要因がありますが、多くは先天性の要因です。持続的な門脈高血圧症や慢性肝炎・肝硬変といった重度の肝臓の病気によって後天的に発症することもあります。先天性の異常が原因で門脈シャントを発症しやすい犬種としては、ヨークシャー・テリア、ミニチュア・シュナウザー、シーズー、シェルティ、ラブラドール・レトリーバーがあげられます。またその多くは1~2歳で発症するといわれています。

【主な症状】

軽度の症状では、食欲不振・多飲多尿・下痢・嘔吐など消化器症状の異常がみられます。重症になると、アンモニアなどの有害物質により「肝性脳症」を起こし、一時的な盲目・ふらつき・けいれん・よだれなどの症状があらわれます。旋回行動・徘徊行動・けいれん発作・昏睡といった重篤な症状を起こすこともあります。食後1~2時間以内に症状が悪化する傾向にあります。また、尿酸とアンモニアが多量に腎臓から排出されるため、頻尿・血尿・膀胱炎・尿路結石・尿道閉塞などの泌尿器症状にも異常がみられることがあります。たんぱく質を摂取することで血液中のアンモニア濃度が上がり門脈シャントの症状が悪化することがあるため、発症している場合は肉を嫌がり野菜を好んで食べる犬もいるようです。

1-3. おわりに

犬の門脈シャントは先天的な要因で発症することが多く、予防する方法は残念ながらありません。門脈シャントを放置しておくと肝臓の機能障害を起こし、場合によっては命を落とす危険もあります。外科手術は困難になることがあるため、早期診断・早期治療が重要です。日ごろから愛犬の成長の程度や食後の状態などよく観察しておきましょう。愛犬の様子でちょっとでも気になることがあればご自身で判断をされず、できるだけ早く動物病院へご相談ください。

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