1.犬の頻尿は病気?

犬の頻尿とは、排尿の間隔が短くなる状態のことをいいます。愛犬の排尿回数がいつもより多い・排尿のポーズをしていても尿が出ていない出にくそう・排尿に失敗するようになったなどの変化が見られた場合、もしかしたらそれは、重大な病気のサインかもしれません。

1-1.犬が頻尿になる病気って?

犬に頻尿の症状がある場合、以下の病気が考えられます。

【膀胱炎】

膀胱炎は、大腸菌などの細菌が膀胱内に侵入し細菌感染を起こすことで発症します。泌尿器系の病気の中でもっとも発症しやすく、オス犬に比べて尿道が太くて短いメス犬に多く発症する傾向があります。抵抗力が弱い高齢犬もかかりやすい病気です。 排尿困難・尿の異臭・血尿・頻尿かつ1回の量が少ない・排尿時に痛みを伴う・食欲不振などの症状がみられます。膀胱炎は一度かかると慢性化する場合が多く、尿路結石など泌尿器系の病気を引き起こすケースもあります。

【前立腺肥大】

前立腺肥大は、加齢により男性ホルモンのバランスが崩れることから起こる病気です。去勢をしていないオス犬に多く見られ、高齢犬に発症しやすい病気です。尿が出にくくなる・頻尿・血尿・便秘・下痢などがみられるようになります。前立腺炎を伴っている場合は、激しい痛みを感じることがあります。

【尿路結石症】

尿路結石症は、尿路(腎臓・尿管・膀胱・尿道)に結晶や結石ができてしまう病気です。犬の結石の9割近くが膀胱と尿道に起こります。尿の回数が増える・排尿の姿勢をするが尿が出ない出にくいなどの症状がみられるようになります。 尿路結石の種類には「シュウ酸カルシウム尿石」「ストルバイト尿石」などがあります。悪化した場合結石が尿路を完全に塞いでしまい、尿が全く出なくなってしまうこともあります。最悪の場合数日でも命を落とす危険がありますので、速やかに動物病院で受診してください。

【子宮蓄膿症】

子宮蓄膿症は、大腸菌などの細菌が原因で子宮内に感染が起き膿がたまる病気です。とくに中年期以降のメス犬に比較的多く発症します。膿が体外へ排出されず子宮内に蓄積されていくタイプの子宮蓄膿症があります。大量の膿がたまった場合腹部が膨らむこともありますが、飼い主様が気づきにくく治療が遅れる傾向にあります。症状も、頻尿・多飲多尿・下痢・嘔吐・発熱・食欲不振を伴うものから、元気がないといった分かりにくいものまでさまざまです。(【参考記事】犬の子宮蓄膿症とは?|病状の原因と治療法、治療費の相場は?

 

【糖尿病】

糖尿病は肥満・遺伝的な要因・運動不足などが原因で起こる病気です。血液中に糖分が増えて腎臓が処理しきれなくなり、尿から排出しようとします。そのため頻尿になります。尿の量も普段より増え多尿になります。お水を大量に飲む・体重減少・食欲増加などの症状が伴うことが多いです。

【腎不全】

腎臓機能が低下すると、尿毒素を薄めようとして頻尿・多飲多尿の症状があらわれます。急性腎不全では、尿が全く出ない・尿量が急激に減少するほか、元気がない・食欲不振・吐き気・嘔吐などの症状があらわれます。急性腎不全の症状は、数時間から数日のうちに急速に悪化します。そのまま放っておくと高カリウム血症や尿毒症を引き起こし、最悪の場合命を落とす危険もあります。慢性腎不全は、腎臓の機能がすでに低下した状態で症状は徐々に進行していきます。初期は尿の色がやや薄くなる以外は無症状です。しだいに多飲多尿・食欲不振・嘔吐・下痢・体重減少・貧血などの症状がみられるようになります。最終的には体内の毒素や老廃物を排泄できなくなり尿毒症に陥り、痙攣や昏睡などの神経症状があらわれます。

【クッシング症候群(副腎皮質機能亢進症)】

副腎皮質ホルモンから作られるコルチゾールという物質が過剰に分泌されることが原因で起こります。アトピー性皮膚炎などの治療でコルチコステロイド剤を使用していて突然投薬をやめた場合、その副作用としてクッシング症候群を引き起こすことがあります。頻尿・多飲・多尿・食欲旺盛なのに痩せていく・全体的に毛が薄くなる・左右対称に毛が抜ける・皮膚が黒ずむ・お腹が膨れるなど、さまざまな症状があらわれます。しだいに元気がなくなり、眠っている時間が長くなります。免疫力が低下するため、皮膚炎・膀胱炎などの感染症にかかりやすくなります。糖尿病を併発することがあり、最悪の場合は命を落とす危険もあります。

1-2.愛犬に頻尿の症状がみられたら?

犬の頻尿は全てが病気とは限りません。年齢的な問題・マーキング(オス犬)・発情期のホルモン分泌・妊娠中膀胱が胎児により圧迫される影響・水分の取りすぎ・体の冷え・ストレスなどが原因で頻尿が起きている場合もありますが、毎日一緒に暮らしている飼い主様が愛犬の様子が変化したと感じられるのであれば、愛犬の体に何らかの異常が起こっている可能性は高そうです。とくに頻尿のほかにも気になる症状がみられる場合は、重大な病気が隠れていることが多いです。大事なのは早期診断・早期治療です。たとえ病気であったとしても、適切な治療を早く受けさせてあげることで愛犬の体への負担を軽くしてあげることができます。どんなささいなことでも、もしかしたら?と飼い主様が思われたら、 まずは動物病院へご相談されるのが良いでしょう。

1-3.おわりに

愛犬に頻尿の症状がみられたら、いつもより注意深く愛犬を観察してください。犬は痛いつらいと言葉で言えませんが、日ごろから愛犬の様子をしっかり見てあげられている飼い主様であれば、きっと愛犬の異常に早く気づいてあげることができると思います。

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