1.犬のよだれ
1-1.犬のよだれが多い時は?
犬のよだれとはどんな時に多いのでしょうか?
- 暑い・運動したため(パウンディングしている時)
- ご飯やオヤツの前に「マテ」をしている時
- 乗り物酔いの時
- 興奮している時
- 病気
これらが犬のよだれの原因であることがほとんどです。
「暑いため」犬は汗をかくことができません。肉球と舌で体温調整をするのです。そのため、熱い時はパウンディングという行動をとります。このパウンディングとは、舌を出しハアハアと息をしている状態で温度を調整している動作です。この状態の時は口をあけっぱなしになるためによだれが目立ちます。熱中症や日射病に気を付けて室内を犬の快適な温度にしてあげる事で治ります。激しい運動直後もパウンディングするケースがあります。
「ご飯やオヤツの前のマテをしている時」これは、自律神経が働くためによだれがでます。ご飯やオヤツを前にすると早く食べたいという欲求が働くためです。
「乗り物酔いの時」人間と同じで乗り物酔いの時もよだれは多く出ます。乗り物から降りれば解消されることがほとんどです。
「興奮している時」はあまり犬が得意でない犬が他の犬と接触した時や、人の苦手は犬が来客によって興奮した時、または、反対に嬉しくて興奮している時もよだれが出る原因です。
これらが原因でよだれが多い時には問題ありません。問題は病気のためによだれが多くなる事も多いのです。
1-2.病気によるよだれ
もし、
- 大量によだれが出続けている
- 泡状のよだれが出る
- 異臭のするよだれが出る
- 血の混じったよだれが出る
これらのよだれが出ている場合には病気が考えられます。
考えられる病気は、咽頭炎・肺水腫・気管虚脱・気胸・てんかん・熱中症・中毒これらが考えられます。
病気の殆どは咽頭や気管、肺などの疾患で、呼吸がしにくい状態からよだれの原因となっています。もし、元気がない・胸を痛がる・運動をしない・痙攣などの症状と合わせてよだれが出ているようならすぐに病院に行くべきです。
そして熱中症と中毒は飼い主が注意してあげていれば防げるものですので、湿度や気温が高くなる6月以降の食べ物や部屋の温度、そして普段から食べてはいけないものを与えない、勝手に食べられる場所に食べ物を置かない、などの注意をしてあげて下さい。
1-3.まとめ
普段から愛犬のよだれが、どういう時にどれくらい出るのかを認識しておきましょう。もし、普段と違うよだれの量や匂い、そして体調などを確認して少しでもおかしいと思ったら様子をみないですぐに病院へ行きましょう。
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