1、犬の病気は事前に予防・対策をしましょう。
犬の病気は何よりも早期発見がとても大切です。犬の病気は軽い、重いに関わらず体のどこかに異常があったとしても愛犬は元気に振る舞おうとするため発見が遅れがちになります。例えば、犬の死因でもっとも多い「がん」の一種”悪性リンパ腫”は気が付いたら発症していたというケースが多くみられます。
また、がんを含め犬の病気は遺伝的な犬種や家族構成などが要因となることが多いので完璧に予防するは不可能です。ですので、動物病院での定期健診による早期発見と早期治療を愛犬の健康のためにもしっかり心掛けるようにしましょう。
とはいえ、自宅での犬の病気の予防と対策は疎かにしてはいけません。予防と対策をしたほうが病気全体の割合で見た場合、発症率をかなり減らせることは分かっています。
今回は犬の病気でよく見られる症状や正しい予防と対策について詳しくご紹介していきますのでぜひ参考にしていただければと思います。
1-1、犬の病気でよくある症状は?
a,しこり
犬の病気でよくある症状のひとつに「しこり」があります。しこりを早期発見できれば命の危険が高い「がん」などの病気の早期治療に繋がるので見逃さないようにしましょう。しこりは見た目では分かりづらいため早期に発見するには毎日のボディチェックが大切です。日頃から全身の皮膚、あご、脇の下、足のつけ根など体全体を触っていつもと異変がないかをチェックすることがしこりの発見に繋がります。もし、しこりの疑いがみられたらすぐに動物病院で診てもらってください。
【参考記事】→【要注意】犬の病気と「しこり」について。症状・対策まとめ
b,かゆがる
愛犬が皮膚をかゆがるしぐさが頻繁にみられる場合は“皮膚病”の可能性があります。皮膚病といってもその病状は様々ですが、主にアトピーやアレルギー性皮膚炎が多くみられます。最近では小型犬に多くみられる病気で引っ掻いたりして皮膚が荒れたりすると2次的な膿皮症などの皮膚疾患も引き起こします。また、結膜炎や外耳炎などの合併症も引き起こす場合もあるので早期発見が求められます。
【参考記事】→飼い主さん必見!犬の皮膚病(皮膚炎)の代表的な種類や対策は?
【参考記事】→ ドッグフードでアレルギー!?犬のかゆみどめの薬はある?
病院での治療方法については皮膚の炎症を抑えるなどの薬剤による治療が一般的には施されますが根本的な解決にはなりません。自宅での予防・対策で有効なのはアレルギー物質と接触する機会を減らすことです。
内的要因が疑われる場合はこれまでアレルギー物質となりえた食物を口にしないためにドッグフードの切り替えが有効手段となります。例えば、アレルギー物質になりやすい小麦、コーン、米などの穀物を一切含まないドッグフードに変えるという感じです。外的要因においては部屋を清潔にすること、散歩をする時は服を着せてあげるのが有効です。あと、毎日のブラッシングや月1~2回の頻度でシャンプーをしてあげると皮膚に付着したアレルギー物質を取り除くことができます。
c,下痢
犬の病気で多くみられる症状には下痢があります。普通の下痢は一時的なものが多いですが激しい下痢が数日間続いたり嘔吐、食欲不振、血便など明らかに別の症状もみられた場合は要注意です。
原因はストレス、寄生虫感染、ウィルス感染、食物アレルギー、消化器官の異常など様々なので病院での最適な治療が必要となります。下痢の予防としてはワクチンの接種や毎日の運動、食事の見直しが有効です。
1-2、最後に
以上、「犬の病気は「早期発見」が吉!よくある症状と対策とは?」というテーマでお伝えして来ましたがいかがでしたでしょうか?犬の病気は早期発見が何よりも大切です。徹底した健康管理まではいかないにしてもあなたのできる範囲で病気の対策をしてみてください。愛犬といつまでも健康で暮らすためにも病気の根本的な解決を目指していってください。