1.犬の下痢・嘔吐と病気の関係性について
犬のほとんどの病気には下痢と嘔吐の症状がみられることをご存知でしょうか?実は犬の下痢と嘔吐は病気と深く関り合いを持っているんです。なお、嘔吐だけの場合は異物を口にして吐き出すだけのものがほとんどですが、問題なのは下痢と嘔吐の症状が同じタイミングで現れた時です。
状態によっては重い病気を患っている可能性があるため、早急に獣医師さんに診てもらって早期発見、早期治療に繋げることが何よりも大切です。ほとんどの病気に下痢と嘔吐の症状が関わっているので原因を特定して自宅で完全に治療することが困難だからです。次では、犬の下痢と嘔吐についてもう少し掘り下げて解説していきます。
1-1.犬の下痢について
急性の下痢は人間にもみられる症状と似ていて大半は一時的なものだから特に重い病気と恐れを感じる心配ありません。ここではそれほど心配の少ない下痢と注意したい下痢の2つの特徴を説明していきます。
心配の少ない下痢
下痢のほとんどの割合を占めるのが食事による下痢です。食べ過ぎや高脂肪の食事をした場合やドッグフードを切り替えたタイミングによって起こる下痢は一過性のものが多く数日間で収まるため執拗に心配することはありません。ただし、愛犬がアレルギー持ちの場合は別ですので特定のアレルギー物質は口に含まないようにしてください。
注意したい下痢
注意しておく必要があるのは細菌感染やウイルス感染などの感染症と寄生虫による感染が原因で起こる下痢です。
- 細菌感染・ウイルス感染による下痢
感染症で起こる症状は激しい下痢が数日間も続いて嘔吐も一緒に発症するのが特徴的です。原因として考えられるのはジステンパーウイルス感染症、コロナウイルス感染症、大腸菌、サルモネラ菌などの細菌の感染によるものです。細菌の感染症の対策として有効なのが動物病院でワクチンの予防接種を定期的に行うことです。
- 寄生虫感染による下痢
症状として毛づやの悪化や体重減少、貧血などがみられます。原因は糞食や拾い食いによって観戦することが多いです。対策としては拾い食いを徹底してさせないことです。
1-2.犬の嘔吐について
犬は嘔吐をよくする動物でもあるので下痢が無ければ特に問題視する必要はありません。ただし、嘔吐に加えて下記の症状がみられる場合は要注意です。
- 下痢
- 体重の減少
- ぐったりして元気がない
- 血が混じっている
もし病気かどうか不安な場合は病気で元気がないといった特別な理由がなければ一度食事を抜いて絶食状態にして様子をみてみると良いでしょう。空腹状態になると胃液を吐くので胃液の状態を見て褐色の血が混ざっている場合は病気の可能性が高いです。その時は獣医師さんに診てもらってください。
1-3.最後に
犬の下痢・嘔吐と病気の関係性についてここまでご紹介しましたがいかがでしたでしょうか?一概に下痢、嘔吐といっても同時に症状が現れると命に関わる重い病気を患っている可能性があります。定期健診も加えて免疫力向上の重要な要素となる食事管理も有効な対策となるので愛犬の健康のためにもぜひ取り入れてみてください。
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