目次
1.犬の血便は病気のサイン!?
1-1.犬の便は健康のバロメーター。
人間同様、犬も便は健康のバロメーターです。色や匂いは食べているものによって多少の差はありますが、茶色くティッシュでつかんで取れるくらいの便であれば問題ないと言われています。
当然、犬は具合が悪くても話すことが出来ないので飼い主さんが健康のチェックを日ごろからする必要がありますよね。元気があるか、ご飯はちゃんと食べているか、便・尿の色や回数は普段通りか……普段と違う時はすぐに病気を疑いましょう。
そして皆さんがびっくりされるのは血便が出た時だと思います。
血便が出てしまったら、まずは焦る気持ちを落ち着かせて愛犬と便の観察を行いましょう。
犬との様子
- 元気がない / ある
- 食欲がない / ある
- 嘔吐がある / ない
- 食べてはいけないものを食べていないか
- フードを変えた / 変えていない
便の様子
- 便の形状(下痢なのか固形なのか)
- 血の出方(外側に付いているのか便の中身にも血が混じっていそうなのか)
- 血の色(鮮血か黒っぽいのか)
2.食べ物と便の関係
まず食べ物を食べてからどのように便になるのでしょうか?
- 食べ物を食べる→食道→胃→小腸→大腸→便
犬の場合は消化が早いと言われ食べ物を食べてからおおよそ9時間ほどで便として排出されるそうです。消化器官が未発達は子犬の場合はさらに早く1時間ほどとも言われています。フードを変えていないのに便の色、匂いが違うのは不調のサインです。
2-1.便のまわりに鮮血が見られるとき
これは便が体内で出来上がった後に肛門付近での出血が考えられます。
一番多い原因は痔です。便が固すぎて肛門付近の大腸などに傷がついてしまっているのかもしれません。軟便でも粘膜が傷ついて出血する事があります。
それ以外では大腸の腫瘍、ポリープ、大腸炎、寄生虫の可能性もあります。
2-2.便自体に赤褐色の血が混じっているとき
便が出来上がる前の胃や小腸、大腸の前半部分での出血が考えられます。
腸疾患、大腸炎、寄生虫、腫瘍、異物の誤飲による腸管の傷などが考えられます・
2-3.便に黒っぽい血が付いていてタール状になっているとき
口内、胃、十二指腸などからの出血が考えられます。タール状になっているのは出血が相当ひどい状態を表しています。胃潰瘍、十二指腸潰瘍、胃がんなどが考えられます。
鮮血は出血してすぐの状態ですが、血は時間が経つと赤褐色や黒っぽい色へ変化していきます。黒っぽい血は特に危険な状態です。
血便が出た時は便出来たら便を持って、難しいようなら写真を撮って病院へ行くことが望ましいと言えます。
3.まとめ
病気の血便は日ごろから健康診断などで防げます。病気ではないのに便が固すぎたり柔らかすぎたりするのは飼い主さんが防ぐことも可能です。
便が柔らかいのは水分過多、食物繊維の過多か不足、便が固いのは水分不足、運動不足、ストレス、食物繊維や過多か不足、カルシウム過多などが考えられます。
食べているご飯やトリーツ(おやつ)、水分量、ストレス環境、運動時間などを見直す事で改善する可能性が大きいです。
もし血便が出てしまったら、愛犬が普段と変わらない様子であれば少し様子を見てもいいかもしれませんが(鮮血だった場合)、少しでもおかしいと感じたら一刻も早く病院へ行き獣医に診てもらいましょうね。
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