1.愛犬が腹水になった!原因と対策
1-1.腹水とは
腹水というのは、文字通りおなかに水が溜まってしまう状態のことを指します。
一見すると太ったようにも見えますが、太ったのなら全体的に大きくなる筈。
おなかだけが異様に膨らんでいたら、腹水を疑ってください。
1-2.腹水の原因
ただ腹水だけが溜まるということはなく、大抵は何か病気が隠れています。
腹水がひとつの疾患なのではなく、症状の一つとして、腹水が現れるのです。
以下に、その病気の一例をご紹介します。
- 心不全
- フィラリア症
- リンパ管拡張症
- その他(肝臓疾患など)
腹水は、体の中の処理機能が衰えたり、機能異常を起こした時に発生します。
フィラリアは対策を取っていればそうそうかかることもありませんが、老犬になってくると身体機能が衰え、こういった疾患を抱えやすくなります。
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1-3.腹水になったら
あなたの愛犬が腹水と分かったら、すぐに動物病院へ。
場合によっては命の危険がある病気が隠れていることもありますので、早いにこしたことはありません。
腹水の見分け方は以下の通りです。
- おなかだけがやけに膨らんでいる
- 後ろ足を地面につけた状態で抱き上げると、おなかの形が変わる(下の方が膨らんでいく)
- 指で押してみると、水の入った袋を押しているような感触がある
この記事では腹水についてお話ししていますが、素人では勿論判断できません。
腹水ではない、もっと恐ろしい病気である可能性もあるのです。
子宮蓄膿症の可能性もありますし、胃捻転、腸閉塞、ガンの可能性だってあります。
特に腹水は実はガンの末期症状として現れることがありますので、普段から、愛犬の状態には気を配ってあげてください。
気づいたらすぐに病院に連れていくことが、あなたの愛犬の命を守ることにつながります。
1-4.おわりに
以上、「犬の腹水はどうすれば?原因と対策について。」というテーマでお伝えしてきましたがいかがでしたでしょうか?ぱっと見た印象だと、腹水というのはさほど危険性があるようには見えません。確かに腹水は迅速な処置が必要、という程ではないこともあります。しかし、「急がなくても大丈夫だろう」という素人判断が一番危険です。特にシニアに差し掛かってきている犬の場合、その「急がなくても大丈夫」が命取りになることもあります。愛犬と少しでも長く一緒に過ごしたいと願うなら、些細な事でも気になったら病院で診てもらいましょう。
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