目次
1.犬の関節症をどのようにケアするか?
犬の関節症は高齢犬に多いとされていますが、実は成犬の5頭に1頭が発症しているという調査結果もあります。しかし一方で、この関節症の進行を抑えることができる成分も発見されています。愛犬の健康維持のために是非ご一読ください。
1-1.関節症の進行の仕組み
関節症は高齢犬に多くみられるものですが、必ずしも高齢犬にだけ起きるものではありません。関節症は徐々に進行し、悪化していく病気で、軟骨に障害を与え、関節に炎症を起こします。炎症が起こると、関節の動きが滑らかでなくなり、慢性的な痛みを引き起こします。その具体的な進行は下記のようです。
- 関節への様々な刺激により、軟骨細胞が損傷して炎症を引き起こします。
- 軟骨細胞の損傷は、それを引き起こす酵素も活性化させます。
- この炎症と酵素によって軟骨組織が徐々に破壊され始めます。
- 軟骨組織の破壊によって、関節の構造や機能に障害が引き起こされます。
この仕組みから、関節の炎症と酵素の活性化を抑えることができれば、関節症の進行を少しでも遅らせることができることがわかります。
そしてそれを抑えられる成分がいくつかあります。それらの成分を日々の食事に取り入れることで、少しでも愛犬の関節炎の進行を遅らせることができます。その成分について、1-3.で紹介します。
1-2.関節症が発症する要因
関節症は高齢犬に多く見られますが、必ずしも高齢犬にだけ現れる症状ではありません。というのも、関節症が発症する要因に下記のようなものがあるためです。
肥満
必要以上の体重を支えることで関節に大きな負担がかかります。
運動不足
肥満と運動不足は近い存在でもあります。筋肉量が減ることで、支える体重が余計に増え、関節への負担を増加させます。
犬種
犬種によっては、先天的に関節症を引き起こしやすいものもいます。例えば、ラブラドール・レトリーバーやゴールデン・レトリーバー、シェットランド・シープドッグ、ポメラニアンなど
高齢化
外傷
傷がきっかけで関節症を発症する場合もあります。
1-3.関節症の進行を抑える成分
1-1.で紹介したように、関節症の進行を抑えることができる成分を紹介します。
オメガー3脂肪酸
オメガー3脂肪酸は炎症を抑えることができます。さらに、オメガー3脂肪酸の一つであるエイコサペンタエン酸(EPA)は軟骨組織の損傷を引き起こす酵素の活性化を抑えることができます。
L-カルニチン
L-カルニチンは筋肉組織を保ちながら、エネルギー代謝の適正化をサポートすることができます。
グルコサミン、コンドロイチン硫酸
グルコサミンやコンドロイチン硫酸は軟骨の健康維持をサポートします。
抗酸化成分
ビタミンEやビタミンC、ベータカロテンのような抗酸化成分は健康維持をサポートします。
以上の成分を日々の食事で取り入れられるよう、愛犬のフードを選んでみるのが良いでしょう。
1-4.まとめ
以上。「【愛犬家必見!】犬の関節症に良いごはん選びのポイントは?」というテーマでお伝えしていきましたがいかがでしたでしょうか?ワンちゃんの年齢の影響だけでなく、普段の生活習慣の影響からも、犬の関節症は発症する可能性があります。だからこそ、普段からのワンちゃんとの生活習慣やごはん選びなどが非常に大切になってきます。愛犬と長く健康的に過ごしていくためにも、ぜひ飼い主さん側でワンちゃんへのケアを意識してあげるようにしてくださいね。
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