1. 犬のクッシング症候群ってどんな病気?

1-1. 犬のクッシング症候群の原因

犬のクッシング症候群は、別名「副腎皮質機能亢進症(ふくじんひしつきのうこうしんしょう)」とも呼ばれます。腎臓の上にある副腎と呼ばれる分泌器官の異常により副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が慢性的に過剰に分泌され、さまざまな症状が引き起こされる病気です。ストレスも原因のひとつだといわれています。犬のクッシング症候群には、自然発生クッシング症候群と医原性クッシング症候群があります。

【自然発生クッシング症候群の原因】

副腎の機能をコントロールする脳下垂体・副腎自体にできた腫瘍によって、副腎皮質ホルモン(コルチゾール)が過剰に分泌されることが原因で発症します。

【医原性クッシング症候群】

おもにアレルギー性疾患や免疫介在性疾患などの治療で、長期にわたり過剰のコルチゾール(ステロイド)が使用された結果その副作用として副腎皮質ホルモンの量が多くなり発症します。

1-2. 犬のクッシング症候群の症状

犬のクッシング症候群は症状に特徴があります。

【犬のクッシング症候群の症状】

・水をたくさん飲む
・おしっこの量が増える
・食欲が増してたくさん食べるのに体重が落ちていく
・お腹が膨れる
・皮膚が弱々しくなる
・皮膚が黒ずむ
・皮膚が脂っぽくなる
・全体的に毛がうすくなる
・毛艶がなくなる
・左右対称の脱毛
・元気がない
・疲れやすい
・寝てばかりいる

ほかにもジャンプや運動をしたがらなくなったり、避妊していない場合は発情が止まる子もいます。クッシング症候群は免疫力が低下するため皮膚炎・膀胱炎などさまざまな感染症になりやすく、また糖尿病・高血圧症・心不全を併発するなど、治療が遅れると命の危険を伴う病気です。症状としてはさまざまな特徴的な体の変化がみられるものの、「お腹が大きくなってきたけど、太ったからかな」「脱毛は年齢のせいかな」と飼い主様の思い込みでクッシング症候群のサインを見逃してしまい対応が遅れてしまうことも多く、治療を始める段階になったときにはすでに病状がかなり進行していることもあります。クッシング症候群はおもに6歳以上の犬に多く見られる病気ですが、1歳未満の若齢犬にも見られる場合があります。雄犬よりも雌犬が発症する頻度が高く、犬種を問わず発症しますがとくにポメラニアン、ダックスフンド、プードル、ボストン・テリア、ボクサーに発症しやすい傾向があるといわれています。

1-3. 犬のクッシング症候群の対策

犬のクッシング症候群という病気は、予防の方法がありません。日ごろから愛犬の様子をしっかり観察して、手遅れになる前に愛犬の体の変化に早く気づいてあげて早期診断・早期治療をすることが大事です。先ほどお伝えした症状は、同時にあらわれるわけではありません。急にというよりは徐々に症状があらわれてきます。どんなにささいなことでも愛犬の様子が今までと違うと感じられたら、できるだけ早く動物病院へご相談ください。

【自然発生クッシング症候群の治療法】

脳下垂体や副腎に腫瘍が見つかった場合本来なら手術による摘出が最善の方法ですが、手術が難しくできないことも多いようです。また一般に予後は悪いようです。手術により腫瘍を切除できない場合は、副腎皮質の働きを弱める薬を与えます。投薬治療は症状をコントロールしながら生涯続けていきます。 自然発生クッシング症候群の治療は薬物治療が一般的ですが、腫瘍の状況によっては放射線療法が行われることもあります。

【医原性クッシング症候群の治療法】

医原性クッシング症候群の場合は、アレルギー性疾患や免疫介在性疾患などの治療で服用しているコルチゾール(ステロイド)を徐々に減らしていくことで回復が期待できます。飼い主様の判断で投薬を中止するのではなく、必ず獣医師様の指示により調整してください。

1-4. おわりに

犬のクッシング症候群は予防ができません。そして完治できる病気ではありませんので、発症した場合は生涯治療を続けることになります。愛犬に辛い思いをさせないためにも、日ごろから愛情深く注意深くしっかり観察して病気のサインを見逃さないようにしましょう。ちょっとでも気になることがあれば、ご自身が安心されるためにもぜひ動物病院へご相談ください。

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