1. 子犬の下痢の原因って?
1-1. 仔犬は体が未発達で下痢をしやすい。
仔犬が下痢をすることはよくあります。一過性の下痢であればそれほど心配することはありません。仔犬の下痢の原因で最も多いと考えられるのが「環境変化」でしょう。いきなり、全く知らない新しい環境での生活が始まるのです。ストレスがあって当然とも言えます。また、与えるドッグフードが下痢の原因になることも少なくありません。食事内容の変化からストレスとなり、腸内の悪玉菌を増やすなど病気をしやすい体質を作ってしまいます。
他にも仔犬はどういったときに下痢をするのでしょうか。いざという時慌てないために、仔犬の下痢の原因について知っておきましょう。
仔犬の下痢の原因で考えられること
【寄生虫や原虫による下痢】
寄生虫の検査や先天的な病気などの検査をされているブリーダーさんやペットショップがほとんどだと思いますので、大きな心配は必要ありません。寄生虫が原因の場合は刺激臭のある便をすることが多いです。他には、下痢をしては治るを繰り返す・過食気味・お腹だけが異常に膨らんでいるといった症状もあります。これらの症状があるようでしたら寄生虫による下痢の可能性が高いと思ってください。この場合は、早急に受診してください。
【ウイルス感染による下痢】
生後一定の期間が過ぎた仔犬に行われるワクチン接種ですが、このワクチン接種により下痢を起こしてしまうことがあります。摂取後、下痢・嘔吐・高熱など異変があれば早急に受診してください。
【食事の与え方】
ドッグフードが原因になることもあります。ブリーダーさんやペットショップから仔犬を迎え入れた場合は、仔犬の食事内容についてお話を伺ってください。できれば1か月ほどは、これまでと同じものを同じ方法(時間帯や回数・量)で与えてあげましょう。ドッグフードの量が多いと消化不良を起こし下痢をすることがあります。下痢をした場合はフードの量を少なめにして様子を見てください。ドッグフードのパッケージに記載されている給餌量は、あくまでも一つの目安だと思ってください。運動量・体つき・便の状態などよく観察しながら、愛犬に合った量や回数を与えてあげましょう。冷たい水や水分の摂りすぎにも注意が必要です。
判断の目安としては、
様子を見ても良い場合
- 下痢だけで嘔吐していない
- 下痢したあと比較的元気(食欲がある)
嘔吐を伴う下痢の場合は危険です。早急に受診してください。嘔吐がなくても症状が続く場合はもちろんのこと、判断が難しいと思われたらできるだけ早く動物病院へご相談ください。受診の際には、早い対処をしてもらえるよう便を少し取って病院に持参しましょう。
1-2. おわりに
仔犬は成犬に比べてまだ胃腸の働きが発達していないため、変化やストレスが原因で下痢や嘔吐をすることが多いです。下痢は体力を消耗してしまいますので、仔犬にとっては危険な病気です。ご心配なようでしたらご自身で判断をされず早めに受診されることをおすすめします。愛犬として迎え入れた仔犬は、大事な家族の一員です。愛犬がこれから健やかに成長できるよう、愛情深く絆を結びながら大切に育てていきましょう。
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