目次
1. 犬の病気「アジソン病」って?
1-1. 犬のアジソン病の食事は⇒カリウムは少なく!ナトリウムは多く!
とても残念なことですが、アジソン病は一度発症すると完治することはありません。一生付き合っていかなければいけない病気です。ですが、アジソン病は飼い主様が勉強し知識を豊かにすることで上手にお付き合いしながら生活していくことができる病気です。アジソン病の食事の基本は動物病院でおすすめされる特別療法食ですが、毎日の食事内容を工夫してあげることで、愛犬のアジソン病の症状を軽くしてあげることができるかもしれません。その効果で少しでも薬の量を減らすことができれば、愛犬を副作用の危険から守ってあげることもできます。
アジソン病を発症すると
⇒血液中の「カリウムが増える」
⇒血液中の「ナトリウムが減る」
どちらか一方の場合もありますし、両方が発生する場合もあります。つまり、アジソン病の食事ではカリウムとナトリウムに注意が必要ということになります。
【カリウムの少ない食品】
- お米
- うどん
- はちみつ
- 牛肉
- 豚肉
- オリーブオイル
- ごま油
- 角砂糖
- ブドウ糖
- ナチュラルチーズ
【ナトリウムの多い食品】
- お米
- うどん
- 牛肉
- 豚肉
【アジソン病の食事は⇒カリウムは少なく!ナトリウムは多く!】というルールを意識して、愛犬に与えるよう心がけてくださいね。気をつけなくてはいけないのが野菜です。野菜はカリウムが多く含まれていますので、与えない方が良いでしょう。
1-2. 犬の病気「アジソン病」の原因と症状
犬のアジソン病とは、腎臓の上にある副腎から分泌される副腎皮質ホルモンの分泌量が低下することが原因で発症する病気のことです。副腎皮質機能低下症(ふくじんひしつきのうていかしょう)とも呼ばれています。アジソン病には、緩やかに発症する慢性型と急性型があります。
【慢性型の主な症状】
- 元気が無くなる
- 水をたくさん飲む
- 食欲不振
- 運動を嫌がる
- 下痢
- 嘔吐
- 尿の回数や量が増える
- 身震い
- 体重減少
慢性型の症状は良くなったり悪くなったりを繰り返します。
【急性型の主な症状】
- 急に元気がなくなる
- ふらつく倒れる
- 微熱
- 呼吸困難
- 意識障害
- ショック状態
急性型のアジソン病は専門用語で「副腎クリーゼ」「急性副腎不全」とも呼ばれます。副腎皮質ホルモンが急激に少なくなった状態のことをいいます。両側の副腎が同時に障害を受けたときや、すでにアジソン病を患っている犬がなんらかのストレスを受けたときに発症します。命に関わることがあり、早急な治療が必要です。
1-3. おわりに
アジソン病の食事の基本は、動物病院でおすすめされる特別療法食です。愛犬に特別療法食以外のものを与える場合は、獣医師様にご相談ください。薬の副作用で食欲旺盛になりますが、食事制限があるためそれがまたストレスになってしまう子もいます。アジソン病はストレスが大敵です。食べること以外で愛犬が楽しめることをたくさん見つけてあげましょう。毎日のお散歩をはじめ、お出掛けする機会をできるだけ作ってあげてください。アジソン病は、飼い主様と愛犬が長く付き合っていく病気です。かかりつけの獣医師様と、日ごろからちょっとしたことでも相談できる信頼関係を築いておくと心強いですね。
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